「2007年 クライスラー 300C エンジン始動しない」というご相談をいただきました。
診断の結果、ステアリングロックモジュールとWCM(ワイヤレスコントロールモジュール)が故障しているためエンジンが始動しないという結論になったそうですが、修理するにあたって2つの問題があるということです。
① 部品が2つとも廃番で入手不可能
② 交換後、プログラムが必要だけどそれに対応するテスターがない
まず、問題 ①は ステアリングロックモジュール 品番 05057278AC と WCM 品番 05026053AK ともに当社ルートで海外から純正新品を取り寄せることができました。
次に 問題 ②は LAUNCH X431 IMMO PAD(イモパッド) に、”パスワード読み取り”(PINコード)・ ”WCM交換” ・ ”ステアリングロック交換” すべてのファンクションがあり、IMMO PADでできるなら購入していただけるということで、部品と一緒にデモ機を送りました。
これが WCM です。ワッカがキーシリンダー部分に付いてトランスポンダーを読み取ります。
かなり入手困難だそうです。(取り寄せできます)
PCM(エンジンコンピュータ)の交換にも対応しているようです。
IMMO PAD が割り出してくれた PIN コードを入力します。
PIN コードの割り出しは 診断テスターではできません。
X431 IMMO PAD のようなキープログラマー機能を持ったテスターが必要になります。
今回のような、実際作業されている整備工場様と当社のコラボレーションによって修理が完結するというのは当社の存在意義が実証されとても有意義なものとなりました。
どちらが欠けても修理は完結しませんから。